「初めての炭焼き」           ホタルの会事務局 石川直子
 山奥でしか出来ないと思っていた炭焼きを、都会のこの駒場で行う計画にビックリ。本当に出来るのかしらと半信半疑でしたが、ワクワクと心躍る体験でした。3月6日(土)晴天には恵まれましたが、かなりの強風で、炭焼きが出来るのかどうか心配でした。北風が吹いているので近所の家に煙で迷惑がかからないように、レクチャー広場に決まりました。朝8:30には炭焼き用のドラムカン2台と炭材のクヌギ、薪などを運び、安定させるために土を少し掘り設置。9:30頃にドラムカンに炭材を隙間がないように詰め込みしっかりとふたをして、粘土でふたの周りを固め、上から土をかぶせて準備はこれですべてOK。10:30に釜に火が入ります。木酢液を採取するため、煙突にモウソウ竹の節を抜いた大きな管を設置しました。数分後にはポタポタと木酢液が垂れて来て、バケツに2杯も採れました。レクチャー広場の前には「ただ今炭焼き中」の看板をたてたので、公園内を通る高校生(特に女子)、ご年配の方、俳句の会の人達が興味を持ってのぞきにきてくれました。炭化まで約10〜20時間かかります。夜には、住区の防災の方、ご近所の人たちがキノコ汁を食べながら火の 番をしてくれました。夜10時に消火し、通気口を閉じ、次に煙突口をふさぎ、その晩はそのままねかします。3月7日(日)10:00〜自然クラブのメンバーと一緒に講師の倉本先生のお話を聞きながら、公園の雑木林を散策し、いよいよ釜出しをします。全部灰になってはいないかしら、生焼けではないかしらと不安な気持ちでしたが、ふたを開けてビックリ。見事な炭ができているではありませんか。炭はちょっとやわらかめですが、初めての割にはなかなかの出来映えだと思います。今回の炭焼きは男性メンバーがとても生き生きと楽しそうに活動していたのが印象的でした。今度は出来た炭と木酢液の利用法を勉強していきたいと思います。炭焼きを通して色々な方とふれあい、又一つ素敵な出会いが出来ましたことに感謝いたします。

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