/さころも/ /為家本/巻二/
自動分割後、修正した結果。
語分割の基準は「源氏物語大成」索引篇の 語彙に準じています。
/さころも/ /為家本/巻二/
p95--1
1 /ものおもひ/の/はな/のみ/さきまさり/て/、
2 /みきはかくれ/の/冬草/は/、/いつれともなく/、/ある
3 にもあらぬ/中/に/も/、/おはなかもと/の/思ひくさ/は/、
4 /なを/よす/かた/なく/おほさ/るる/を/、/むけに/し
5 も/に/うつもれ/て/ぬる/そ/、/いと/心ほそく/、
6 /おほしわひ/て/、
7(45) /たつぬ/へき/くさ/の/はら/さへ/しもかれ/て/
8 /たれ/に/とは/まし/みちしは/の/つゆ/
9 /あさましく/たしかに/きく/こと/も/なく/て/
10 /やみ/に/し/は/、/あり/とも/まことしう/思ふ/へき/に/
1 /あら/さり/けれ/と/、/あか/ぬ/わかれ/は/なに/に/も/に/さ/
2 /む/なれ/はや/、/はかなき/くさ/に/つけ/て/も/わすれ
3 かたく/おほさ/る/。/かの/くたり/し/しきふのたいふ
p95--2
4 のおとと/の/、/いま/の/ひせんのかみかおとと/そ/
5 /かし/。/さふらふ/は/くら人/に/も/なら/て/しし
6 う/の/、/さうしき/に/て/そ/ある/。/あに/の/くら二人/に/
7 /なり/て/のち/は/、/御身/に/そう/かけ/に/て/、/しのひ/の/
8 /御ありき/に/も/つかうまつり/けれ/は/、/あすかゐ/
9 /に/も/たた/ひとり/まいりありき/けり/。/あに/
10 /に/も/、/しかしか/と/、/しのふる/こと/なれ/は/、/なにしにか/
1 /いひきかせ/ん/。/又/、/あれ/も/、/そこそこ/に/なる/人/を/こ
2 そ/けさうすれ/。/つくし/へ/い/て/いか/むする/なと/
3 /も/いわ/さり/ける/なる/へし/。/君/の/かく/なけ
4 き/たまふ/気色/を/、/さうしき/みちすゑ/は/、
5 /人しれす/たつね/けり/。/物まうて/お/し/
6 /て/も/、/神仏/の/に/も/、/この/人/ゆくゑ/しらせ/
7 /給へ/と/そ/申/ありき/ける/。/大二のめのと/、/みち/
p96--1
8 /より/中納言殿/に/申/たり/式部大夫/みち
9 なり/かく/し/て/くたり/侍り/し/、/女/に/いかに/
10 /なくなり/て/さふらヘ/は/、/その/こと/に/より/、
1 /ひせん/に/なむ/とまり/て/さらふ/。/物/の/はしめ/に/
2 /かく/いまいましき/こと/を/見/給/ら/るる/こと/と/申/たる/
3 /を/、/たれ/と/も/なく/て/、/にはかに/いみしう/しのひ/て/
4 /いて/くたる/と/きき/し/人/なり/。/あはれに/はかなかり/ける/
5 /契/かな/と/きき/給/、/大殿/の/の給は/する/に/、/中納殿/の/
6 /一人/なかめい/給へ/る/所/に/、/みちすへ/か/まいり/て/、/あや
7 しき/こと/を/こそ/うけ給はれ/。/みちなり/か/め/の/
p96--2
7 /しに/候/に/ける/を/くはしく/うけ給はれ/は/うみ/に/て/
8 /身/を/なけ/て/さふらふ/なり/ける/。/めのと/なる/物/の/なくなく/
10 /いひつつけ/申/さふらひ/ける/事とも/を/ほの/うけ
1 給はれ/は/、/かの/ゆくゑ/なき/御こと/に/こそ/に/て/さふらへ/。
2 /いま/思ひ/給ヘ/は/、/うつまさ/に/て/たつねうしない/たり/
3 /し/人/を/なむ/ききいて/たる/と/かたり/侍/し/を/、/いま/
4 /こそ/あやしう/うけ給はれ/さる/こと/や/はへり/
5 /けむ/。/かく/おはします/所/に/いまた/しら/ぬ/
6 /に/さふらひ/ける/な/めり/なと/きこゑさす/を/、
7 /けに/さもや/あり/けん/。/さやう/の/もの/は/しり/