<かしわ>
出現する巻と本文(新日本古典文学大系 源氏物語;岩波書店)
「胡蝶」  p414-14
雨のうち降りたるなごりの、いとものしめやかなる夕つ方、御前の若かえで、かしわぎなどの、青やかに茂りあひたるが、何となく心ちよげなる空を見出だし給ひて、

「柏木」  p040-03
柏木とかえでとの、ものよりけに若やかなる色して枝さしかはしたるを、「いかなる契りにか、末あへる頬もしさよ」などの給て、忍びやかにさし寄りて、

「柏木」  p040-10

柏木に葉守の神はまさずとも人ならすべき宿の梢か
うちつけなる御言の葉になん浅う思給へなりぬる」と聞こゆれば、

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