< くちなし >
出現する巻と本文(新日本古典文学大系 源氏物語;岩波書店)
「賢木」 P380-13
さま変れる御すまゐに、御簾の端、御き帳も青鈍にて、隙隙よりほの見えたる薄鈍、
梔子
の袖口など中中なまめかしう奥ゆかしう思ひやれ給。
「玉鬘」 P369-06
空蝉の尼君に、青鈍のをりもの、いと心ばせあるを見つけ給て、御料にある
梔子
の御衣、聴し色なる添へ給て、同じ日着給べき御消息聞こえめぐらし給ふ。
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