< 椎 >
出現する巻と本文(新日本古典文学大系 源氏物語;岩波書店)
「椎本」  P371-10
 立ち寄らむ陰とたのみししゐが本むなしき床になりにける哉

「宿木」  P50-03
松風の吹き来るをとも、荒ましかりし山おろしに思ひくらぶれば、いとのどかになつかしくめやすき御すまゐなれど、こよひはさもおぼえず、しゐの葉のをとにはをとりて思ほゆ。
  山里の松のかげにもかくばかり身にしむ秋の風はなかりき

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