< しをん >
出現する巻と本文(新日本古典文学大系 源氏物語;岩波書店)
「少女」  p325-09
大きやかなるはらはの、濃き衵、しおんの織物重ねて、赤朽葉の羅の汗衫いといたう馴れて、廊、渡殿の反橋を渡りてまいる。

「野分」   P043-12
紫苑、撫子、濃き薄き衵どもに、女郎花の汗衫などやうの、時に会ひたるさまにて、四五人連れて、こゝかしこの草むらに寄りて、色色の篭どもを持てさま よひ、撫子などのいとあはれげなる枝ども取り持てまいる霧のまよひは、いと艶にぞ見えける。

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