出現する巻と本文(新日本古典文学大系 源氏物語;岩波書店) |
「藤裏葉」 p194-03 前栽どもなど、ちいさき木どもなりしもいとしげき陰となり、一村薄も、心にまかせて乱れたりける、つくろはせ給。 「柏木」 p039-10 前栽に心入れてつくろひ給しも、心にまかせて茂りあひ、一むら薄も頼もしげに広ごりて、虫の音添はん秋思ひやらるるより、いとものあはれに露けくて分け入り給。 「宿木」 p094-06 穂に出でぬもの思ふらししのすゝき招くたもとの露しげくして 「宿木」 p094-11 秋はつる野辺のけしきもしのすゝきほのめく風につけてこそ知れわが身ひとつの前栽どもなど、ちいさき木どもなりしもいとしげき陰となり、一村薄も、心にまかせて乱れたりける、つくろはせ給。 |
「宿木」 P94-03 枯れ枯れなる前栽の中に、おばなの、物よりことにて手をさし出で招くがおかしく見ゆるに、まだ穂に出でさしたるも、露をつらむきとむる玉の緒、はかなげにうちなびきたるなど、..... |